こんばんは。
理系文系という分類もナンセンスかとはおもいますが…
この中で次のようなツイートがあるんですが、
ノーベル賞が発表される時期になると、決まってニュースは日本人が受賞したかどうかで、日本人以外の受賞者の研究内容が如何なるものかを紹介するニュースは流れてこない。日本人受賞者も研究内容よりも、成功物語的な家族の話とかその人の人格などばかり。
これってダメなんですかね。特に前半。自分の家族とか知り合いが受賞したら大ニュースだし、直接知らなくても同じ学校の人とか会社の人とかが受賞したら結構盛り上がるじゃないですか。その延長上に日本人が受賞したらニュースになって当然だと思うし、日本人以外の受賞者の研究内容が流れてこないのも当然かと思うのです。
飛行機の事故やなんかでも「日本人の乗客はいませんでした」という情報を流すことに批判的な人がいたりもするけど個人的には日本人についての情報が重要度が高いのは自然なことのように思います。
それと…
ついでだから言うと、日本人だけなのか、世界的に普通なのか知らないですが、はやぶさの話ひとつとっても、努力による感動の物語ばかりが好き好まれて、サイエンスやテクノロジーの中身はあまり目が向けられない大衆っていうのは、どうなんだろう?
はやぶさが盛り上がった理由は、技術力がどうこうという以上に根性とか諦めない姿勢とかそういう感動の物語の部分だと思うんですよ。
というのも、本当に技術の力で成功させたならもっと早く地球に帰ってきていたはずなんです。それが予定通り進まずトラブルに見舞われて想定していなかった事態に陥って絶体絶命のピンチを何度も乗り越えた。ラッキーも重なった。もちろんあらかじめリカバーのための仕掛けは仕込まれていたんですが、その仕掛けを使って気合と根性と幸運で乗り切ったというのが実際のところだと思います。
ですから、大衆がその感動の物語に目を向けるのは至極当然。むしろ無機質な印象のあるサイエンスやテクノロジーにもそういう泥臭い部分もあって楽しく魅力ある分野だと思わせることで次代の科学者技術者が増えればそれはいいことだと思います。はやぶさでは根性論が全面に出ている感はありますが、最先端の科学や技術であってもプロセスにおいては気合や根性が下支えしているのは間違い無いですし。